2023年12月17日
香典（こうでん）は、日本において葬儀や法事などで故人を弔う際に遺族に渡されるお金のことで、その際には特有のマナーがあります。以下は、香典に関する基本的なマナーです。
- 香典袋の選び方：香典は、専用の香典袋に入れて渡します。袋には「御香典」「御霊前」「御仏前」などと書かれたものを選び、無地や派手なデザインのものは避けます。
- 金額の決め方：香典の金額は、故人との関係の深さや地域の慣習、自身の経済状況などによって変わります。一般的には、親しい知人や友人であれば5,000円から10,000円、町内近所であればそれ以下、親族であればそれ以上の金額が一般的ですが、無理のない範囲で決めることが重要です。
- 名前の書き方：香典袋には自分の名前をフルネームで書きます。結婚している場合は夫婦の名前を書くこともありますが、これは地域や家庭によって異なる場合もあります。
- 香典の渡し方：葬儀の際には、会場に設置された受付で香典を渡します。香典袋は表が上になるように持ち、丁寧に受付の方に手渡します。
- 香典返し：香典を受け取った遺族は、後日「香典返し」として礼状や粗供養（そくよう）を送ることが一般的です。この際、香典の1/3～半額程度の品物やカタログギフトなどが選ばれることが多いです。
これらのマナーは基本的なものですが、お住まいの地域や家庭によって異なる場合もあるので、不明な点は事前に確認するのが良いでしょう。また、最近では簡素化や形式を重んじない風潮も見られ、香典を受け取らない場合などもあります。柔軟な対応が求められることもあります。
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